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細田昌志ノンフィクション作家

1971年、岡山市生まれ、鳥取市育ち。CS放送「サムライTV」キャスターから放送作家としてラジオ、テレビの制作に携わり、ノンフィクション作家に。7月に「沢村忠に真空を飛ばせた男 昭和のプロモーター・野口修評伝」(新潮社)が、第43回講談社本田靖春ノンフィクション賞を受賞。

五木ひろしの光と影<11>山口洋子は「男一匹の勝負を挑んでいる」と絶賛した

公開日: 更新日:

 それをこの三谷謙は、やっぱり気迫を前面に押し出して熱唱した。明らかに選曲ミスである。にもかかわらず、審査員席に座る山口洋子は感動に打ち震えていた。歌唱力も申し分ない。今までこんな出場者はいなかった。いや、プロの歌手でもいないだろう。

「そんな気持ちの悪い歌い方をして」と淡谷のり子が酷評したが、まったく耳に入らなかった。山口洋子は大御所に気兼ねせず、「男一匹の勝負を挑んでいる。殺気というか、ただならぬ気迫を感じました」と絶賛した。

 かくして三谷謙は2週目も勝ち抜いた。=つづく

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