著者のコラム一覧
細田昌志ノンフィクション作家

1971年、岡山市生まれ、鳥取市育ち。CS放送「サムライTV」キャスターから放送作家としてラジオ、テレビの制作に携わり、ノンフィクション作家に。7月に「沢村忠に真空を飛ばせた男 昭和のプロモーター・野口修評伝」(新潮社)が、第43回講談社本田靖春ノンフィクション賞を受賞。

五木ひろしの光と影<11>山口洋子は「男一匹の勝負を挑んでいる」と絶賛した

公開日: 更新日:

 現在、動画サイトYouTubeに「五木ひろし誕生!! 全日本歌謡選手権の10曲」なる動画が上がっている。7年前に作られた動画でこれまでの再生回数は242万回。残念ながら当時の音源ではなく、その後テレビかラジオで歌ったときの音源をフォローしているのだが、とはいえ、編集も秀逸で順を追って聴くと当時の風景が蘇ってくるようである。

 第1週に「噂の女」(内山田洋とクール・ファイブ)を熱唱した三谷謙(その後の五木ひろし)を見て、事前に音合わせに立ち会い、卓越した歌唱力に舌を巻いていた平尾昌晃だったが、改めて「うまいなあ」とうなった。しかし、厳しさを売りにするレギュラー審査員の評価がどうなるかはわからない。司会の長沢純がコメントを振ると、まずオリコン社長の小池聰行は「ダメだな、そんな歌い方じゃあ、絶対に売れない」と案の定こき下ろした。

 平尾昌晃の記憶によると、その後も2人の審査員が連続して「これじゃダメ」「全然よくない」と否定的な感想を述べたという。審査員で一番の若輩の平尾昌晃は「これはまずい」と思った。というのも「全日本歌謡選手権」は厳しいコメントを優先させるあまり、審査員の一時的な空気で当落が決まることがあったからだ。ばかばかしく思ったし怒りもあった。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高市首相が参院自民にイライラMAXで爆発寸前! 予算案の年度内成立断念で身内に八つ当たりの醜悪

  2. 2

    世界陸上マラソンで金メダル谷口浩美さんは年金もらい、炊事洗濯の私生活。通学路の旗振り当番も日課に

  3. 3

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  4. 4

    武豊プロミストジーンを勝利に導く「第3回兵庫女王盃(JpnⅢ)」~園田競馬

  5. 5

    地方での「高市効果」に限界か…東京・清瀬市長選で自民現職が共産候補に敗れる衝撃

  1. 6

    阪神・藤川監督に「裸の王様」の懸念 選手&スタッフを驚愕させた「コーチいびり」

  2. 7

    第2子妊娠の倖田來未が18年前の“羊水発言”蒸し返されるお気の毒…SNSには「擦られすぎ」と同情の声

  3. 8

    ナフサ供給に暗雲で迫る医療危機…それでも高市政権「患者不安」置き去りの冷酷非情

  4. 9

    Wソックス村上宗隆にメジャーOB&米メディアが衝撃予想 「1年目にいきなり放出」の信憑性

  5. 10

    全国模試1位の長男が中学受験、結果は…“ゲッツ‼”ダンディ坂野さんに聞いた 子への接し方、協力の仕方