著者のコラム一覧
細田昌志ノンフィクション作家

1971年、岡山市生まれ、鳥取市育ち。CS放送「サムライTV」キャスターから放送作家としてラジオ、テレビの制作に携わり、ノンフィクション作家に。7月に「沢村忠に真空を飛ばせた男 昭和のプロモーター・野口修評伝」(新潮社)が、第43回講談社本田靖春ノンフィクション賞を受賞。

飯野矢住代誕生秘話<23>山口洋子「せっかく美の神に祝福されながら根性は二流だ」

公開日: 更新日:

 歌手Sと別れた飯野矢住代は、それ以前から「姫」を休みがちになっていたという。当時の芸能誌によると、「ホステスという仕事自体が嫌になった」とある。確かに自由奔放な矢住代にとって、客に媚を売るホステスという仕事は窮屈で仕方なかったのかもしれない。その真意を知ってか知らずか、山口洋子の飯野矢住代評は辛辣である。

《矢住代はせっかく美の神に祝福されて生まれてきながら、その根性は二流だ。精神が二流の女には所詮二流の道しかないのが、酒場女の行く末と運命である。おそらく矢住代は話題は集めても、金も客も人気も集められないマネキン人形の存在で終わるだろう》(「ザ・ラスト・ワルツ『姫』という酒場」山口洋子著/文春文庫)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」