「M-1」で爪痕残したランジャタイの奇天烈漫才 独特な世界観で異彩放つ

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 今年の「M-1グランプリ」の決勝戦でひときわ異彩を放っていたのが「ランジャタイ」(伊藤幸司=36、国崎和也=34)。

 2006年に共に吉本興業のNSC東京校に入学し、07年にコンビ結成。現在はサンドウィッチマンと同じグレープカンパニーに所属。国崎の奇抜すぎるボケに、かつて「ロンドンハーツ」(テレビ朝日系)に出演した際は、「地下芸人から地上に飛び出したモンスター」というキャッチフレーズがついていた。決勝戦初出場となった今回のM-1では、出ばやしと同時に流れるナレーションで、「奇天烈の極み」「天上天下奇妙奇天烈」と紹介された。

■独特の世界観

 決勝戦には2番手で出場。「ネコが体内に入ってしまうネタ」で、国崎がのたうち回る展開で挑戦。会場の空気はその独特な世界観に触れ一変し、十分ウケていたのだが、628点で結果的に最下位に沈んだ。しかし、審査員に与えたインパクトは絶大で、「気を失ってました」(上沼恵美子)、「人間はいいから、漫才変え!」(オール巨人)、「おまえら何やってんだ、決勝だぞ!」(富澤たけし)と盛り上がり、確実な爪痕を残した。その後、別の演者の番になっても、たびたび審査員にネタにされるというおいしい展開に。お笑い評論家のラリー遠田氏はこう話す。

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