トランプ大統領「全面開放」強弁も…日本のタンカーはホルムズ海峡「通過できません!」な理由

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「皆さん、おめでとう!」「世界の船はエンジンを始動し、石油を供給せよ!」──全面開放を強調するトランプ米大統領の軽い言葉とは裏腹に、深刻なナフサ不足の重みは増すばかり。米国とイランの双方はすでに戦闘終結に向けた覚書に署名。調印式は19日にスイスで正式に開かれるが、最大の焦点であるホルムズ海峡の開放にはリスクがつきまとう。

 覚書にはホルムズ海峡の開放と米軍の対イラン海上封鎖の解除が含まれるが、いずれも両国の協議期限と同じ「60日間」と限定的だ。封鎖が解けても、すぐには元通りの航海は望めない。海域にイランが敷設した機雷があるからだ。

 今回の戦闘勃発まで、日本は原油輸入の9割超を中東産に頼り、その大半はホルムズ海峡を経由していた。約1万2000キロも離れた中東諸国への航行日数は、荷役に要する約5日間を含めて往復45日前後。一方、米政府高官は、機雷除去など通航の正常化には2週間以上かかると説明している。60日の猶予を与えられても、日本のタンカーがホルムズ海峡に向かうのは、ほぼ不可能だ。ペルシャ湾内に残る38隻の日本関連船舶が脱出できれば、及第点であろう。

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