「『わたし』が死ぬということの哲学」兼本浩祐著「死」をさまざまな学問から考察する
「『わたし』が死ぬということの哲学」 兼本浩祐著
死を怖がるにしても、死を望むにしても、死ぬということがどういうことなのか分からないままでは、本当は何が怖くて、何がしたいのか分からないまま、それを怖がったり望んだりしていることになる。
かつては、体の死とこころ(意識)の死は同時だったが、医療機器の発達で20世紀中ごろから、ふたつの死は自動的に同じではなくなった。さらにクローン技術などの登場によって、体の死が複雑化、こころの死はそれ以上に問題が難しくなる。
その上、自分が死ぬことを考えると、体の方の自分が死ぬことなのか、こころの方の自分が死ぬことなのか、議論が振り出しに戻ってしまう。
本書は、体、こころ、自分が死ぬということはどういうことなのかをさまざまな学問を横断しながら考察したテキスト。 (筑摩書房 1034円)


















