「『わたし』が死ぬということの哲学」兼本浩祐著「死」をさまざまな学問から考察する

公開日: 更新日:

「『わたし』が死ぬということの哲学」 兼本浩祐著

 死を怖がるにしても、死を望むにしても、死ぬということがどういうことなのか分からないままでは、本当は何が怖くて、何がしたいのか分からないまま、それを怖がったり望んだりしていることになる。

 かつては、体の死とこころ(意識)の死は同時だったが、医療機器の発達で20世紀中ごろから、ふたつの死は自動的に同じではなくなった。さらにクローン技術などの登場によって、体の死が複雑化、こころの死はそれ以上に問題が難しくなる。

 その上、自分が死ぬことを考えると、体の方の自分が死ぬことなのか、こころの方の自分が死ぬことなのか、議論が振り出しに戻ってしまう。

 本書は、体、こころ、自分が死ぬということはどういうことなのかをさまざまな学問を横断しながら考察したテキスト。 (筑摩書房 1034円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    麻生太郎が「皇室典範」改正を急ぐ理由は…“日本会議の30年の集い”に間に合わせたいから

  2. 2

    佐藤二朗の地上波ドラマはしばらく厳しいが…橋本愛の事態はもっと深刻

  3. 3

    福山雅治も結婚後は苦戦…亀梨和也も正念場を迎えている

  4. 4

    大谷翔平のホワイトハウス訪問に思わぬ落とし穴…トランプ大統領の「余計な援護射撃」に要注意

  5. 5

    48年ぶり映画出演の由美かおるさんが語る 人生が変わった瞬間「11PM」「水戸黄門」エピソード

  1. 6

    日本ハム伊藤大海が受けた甚大被害 WBC「本当の戦犯」は侍ジャパンのベンチだった!

  2. 7

    佐藤二朗vs橋本愛ハラスメント騒動は「文春嫌い」「フジテレビ嫌い」「共産党嫌い」が絡み合うカオスに

  3. 8

    国会嫌い高市首相「2つの疑惑」からの逃げ切りも画策…逆ギレから3週間、「秘書陳述書」提出の動きなし

  4. 9

    要潤、玉山鉄二、速水もこみち…40代イケオジ俳優3人の「人生いろいろ」

  5. 10

    西武は渋谷店閉店、池袋本店はヨドバシカメラに…海外ブランドに振り回される国内百貨店の実態