心臓と「骨折」の関係…共通するリスクがたくさんある
心臓トラブルのリスクが高い女性は骨折のリスクもアップする──。そんな研究結果が報告されました。
米国テュレーン大学の研究チームが、閉経後の女性を対象にした大規模観察研究「女性の健康イニシアチブ(WHI)」の参加者2万1300人を心血管イベントリスクの高さに応じて4グループに分類し、骨折の新規発生との関連を検討したところ、心血管イベントのリスクが最も高い(10年で20.0%以上)と予測されたグループの人は、最もリスクが低い(5.0%未満)グループの人と比べると、大腿骨近位部骨折のリスクが93%高いことが明らかになりました。また、心血管イベントリスクが2番目に高い(10年で7.5~19.9%)グループの人は、大腿骨近位部骨折リスクが33%高くなっていました。
さらに、大腿骨近位部骨折発生までの期間を見ると、心血管イベントリスクが最も低いグループの人(中央値20.3年)と比較して、心血管イベントリスクが最も高いグループの人は15.0年と、5年ほど短いこともわかったのです。
この研究に携わった研究者は、「心臓と骨に悪影響を及ぼす可能性がある生物学的プロセスは、慢性炎症、カルシウム代謝の変化、動脈硬化による骨の血流低下など、数多く存在する。閉経後のエストロゲン濃度の低下も、心血管疾患と骨量減少の両方のリスクを高める」と述べています。


















