群れるのが嫌なのに、さびしくなるのか? 「孤独をほぐす」荻上チキ著
「孤独をほぐす」荻上チキ著
孤独は、寂しさや不安感など、多くの負の感情をもたらす。空腹が「食料の摂取」、疲労や眠さが「休息や睡眠の確保」という要求を意味するように、寂しい、孤独だという感覚は「他者と関われ」と要求するシグナルでもあると著者はいう。孤独というシグナルが備わっているからこそ、人間はここまで他者と関わりながら、共に進歩してきたともいえる。
一方で人は集団に所属することでもストレスを感じる。孤独を自らが望んだ場合でも、まったく問題がないとはいえない。孤独は精神的にも身体的にも疾患リスクを高めるからだ。
なぜ人は、「群れるのが嫌なのに、さびしくなるのか」。そして「群れるのが好きなくせに、ひとりを選ぶのか」。相反するように見えるこの2つの問いに向き合いながら孤独について考えるエッセー。 (PHP研究所 1210円)


















