著者のコラム一覧
吉田隆記者、ジャーナリスト

1984年に写真週刊誌「FRIDAY」の創刊準備メンバーとして専属記者契約を結ぶ。87年の大韓航空機爆破事件では、犯人の金賢姫たちが隠れていたブダペストのアジトを特定、世界的に話題となる。初代「張り込み班チーフ」として、みのもんたや落合博満の不倫現場、市川染五郎(現・松本幸四郎)や石原慎太郎の隠し子、小渕恵三首相のドコモ株疑惑などジャンルを問わずスクープ記者として活躍。

<134>弁護士風を吹かせることもなく…同志2人を得た喜び

公開日: 更新日:

 虫のいい話であると思ったが、私は目の前の彼らに対して熱っぽく説いていった。なるだけ彼らの負担にならないように、私が全面的に彼らの手助けをすることも提案した。渥美弁護士はお酒が進む口で、お互いのプライベートな話でも盛り上がっていった。四角四面のお堅い職種とばかり思っていたが、アニメとコスプレが好きだというので私は苦笑するしかなかった。

「ほら、これを見てくださいよ」

 渥美さんが笑いながらスマホの画面を突き出した。そこには六法全書を手にした女性が映っている。化粧を施した松永クンが妖艶にほほ笑んでいたのである。

「ウチは色物弁護士事務所ですから」

 渥美さんは笑いながらアニメ漫画から飛び出してきた少女のようなコスプレの自身の写真も見せてもらった。

■薩長同盟のような高揚感

 松永クンはこの1年前に、過払い金返還請求の宣伝で有名な法律事務所から移ってきたらしい。渥美さんの説明によると松永クンは、そこのトップ弁護士だったという。渥美さんも無罪請負人で有名な弁護士の事務所に籍を置いていたのだから、実力のほどは想像できる。そもそも試験に合格しなければ入れない事務所だと聞いて驚いたものだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  2. 2

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  3. 3

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  4. 4

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 5

    国民民主党・玉木代表「ミッション・コンプリート」発言が大炎上→陳謝のお粗末…「年収の壁」引き上げも減税額がショボすぎる!

  1. 6

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  2. 7

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  3. 8

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  4. 9

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  5. 10

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る