皇室も宮内庁も情報発信を一から考え直さないと誤解と悲劇は続く

公開日: 更新日:

 皇室には不思議なことがいろいろある。

 例えば、昨年12月に愛子さまは20歳の誕生日を迎えたが、それに先立って宮内庁はテレビ局に映像を提供している。愛子さまが愛犬の「由莉」と一緒に御所の庭を散策される映像や三の丸尚蔵館の美術品を鑑賞される映像がそうだ。テレビで放映された時はナレーションが入ったりするので違和感を覚える人はあまりいないが、「お貸し下げ」映像は無声映画のように声なしなのである。

 ナレーションを除いた素の映像がユーチューブで公開されているので見ていただければわかるが、かなり不気味である。これは愛子さまだからというわけではない。天皇・皇后の映像も同じで、眞子さんの映像もやはり声なしの映像だった。

「お貸し下げ」写真もそうだ。「御真影」のように、どこかの写真館で記念撮影してきたかのような画像ばかりである。誤解されないように、あるいは目立たないようにといった配慮かもしれないが、これでは生の皇室像が全く伝わってこない。映像というのは、言葉よりもはるかにメッセージ性が強いはずである。なぜ皇族の生の姿を伝えようとしないのだろうか。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  2. 2

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 3

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  4. 4

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  5. 5

    2025年は邦画の当たり年 主演クラスの俳優が「脇役」に回ることが映画界に活気を与えている

  1. 6

    真木よう子「第2子出産」祝福ムードに水を差す…中島裕翔「熱愛報道」の微妙すぎるタイミング

  2. 7

    M-1新王者「たくろう」がネタにした出身大学が注目度爆上がりのワケ…寛容でユーモラスな学長に著名な卒業生ズラリ

  3. 8

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  4. 9

    高市政権の積極財政は「無責任な放漫財政」過去最大122兆円予算案も長期金利上昇で国債利払い爆増

  5. 10

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手