得体の知れないNHKドラマ「しもべえ」 安田顕の怪演が笑えるが最後は泣くよ

公開日: 更新日:

 NHK連続テレビ小説「なつぞら」では、人生と恋に迷ってばかりの息子をやさしく見守る和菓子店の父親(菓子メーカー「六花亭」創業者がモデル)、「ドラゴン桜」では平均偏差値36の高校生たちに読解力を付けさせようと必死になる国語講師。恐ろしげな顔がニコッとなるとき、ファンはしびれるのである。

「しもべえ」のような、変なおじさんが律義に若い女性を助けるお話はほほえましく、ドラマなどに結構多い。「私の家政夫ナギサさん」のナギサさん、アニメ「猫の恩返し」のバロン、カードローン「モビット」のCMでは、小芝風花が駅弁を買いそびれたりバスに乗り遅れたりすると、竹中直人の執事が現れてすぐフォローする。

「格差社会のいま、どんなに頑張っても報われなかったり、悔しい思いをすることの方が多くて、“こんなとき自分だけのお助けマンがいてくれたらなあ”とだれもが思いますよね。それをおとぎ話で楽しませてくれるのが、スーパーおじさんというわけです」(シナリオライター)

しもべえ」は村田ひろゆきの漫画が原作で、少しネタばらししようか。しもべえはユリナの母親に見つかって、母子のために食事を作る羽目に……。お母さんはシングルマザーで、しもべえの作った料理を食べると、その味に思い当たる節があった。そして、しもべえはお母さんのセクハラの危機も救う。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    世良公則氏やラサール石井氏らが“古希目前”で参院選出馬のナゼ…カネと名誉よりも大きな「ある理由」

  2. 2

    国分太一が社長「TOKIO-BA」に和牛巨額詐欺事件の跡地疑惑…東京ドーム2個分で廃墟化危機

  3. 3

    浜田省吾が吉田拓郎のバックバンド時代にやらかしたシンバル転倒事件

  4. 4

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 5

    「いま本当にすごい子役」2位 小林麻央×市川団十郎白猿の愛娘・堀越麗禾“本格女優”のポテンシャル

  1. 6

    幼稚舎ではなく中等部から慶応に入った芦田愛菜の賢すぎる選択…「マルモ」で多忙だった小学生時代

  2. 7

    「徹子の部屋」「オールナイトニッポン」に出演…三笠宮家の彬子女王が皇室史を変えたワケ

  3. 8

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  4. 9

    新横綱・大の里の筆頭対抗馬は“あの力士”…過去戦績は6勝2敗、幕内の土俵で唯一勝ち越し

  5. 10

    フジテレビ系「不思議体験ファイル」で7月5日大災難説“あおり過ぎ”で視聴者から苦情殺到