(3)保険適用になる人は? 誰でも治療を受けられるわけではない
前回の記事を読んで「治療を受けてみたい」と思った方もいるでしょう。しかし、少し待ってください。先に治療の話をしましたが、「誰でも保険で肥満症の治療を受けられる」わけではありません。治療が受けられるかどうかは、まず「肥満症かどうか」の診断によって決まります。診断なしに保険適用の治療は受けられないのです。
では、肥満症かもしれないと感じたら、どこを受診すればいいのか。内科(特に糖尿病・内分泌・代謝内科)や、肥満症を専門に診るクリニックが窓口です。「肥満外来」を設けている医療機関を探してみてください。大学病院にも設置されているところがあります。
受診すると、まず問診と身体計測が行われます。身長・体重からBMIを算出し、腹囲を測定して内臓脂肪の蓄積を評価します。続いて血液検査で、血糖値、HbA1c(糖尿病の指標)、血中脂質、肝機能、尿酸値などを確認します。必要に応じて腹部超音波検査などの精密検査も行われます。
重要なのはここです。検査などで「肥満症」と診断されても、「ウゴービ」と「ゼップバウンド」の治療の対象となるとは限りません。肥満症と診断される条件のひとつが「BMIが25以上」であるのに対し、「ウゴービ」もしくは「ゼップバウンド」といったGLP-1受容体作動薬を使用できるのは「BMIが27以上」という条件を満たした場合になります。


















