著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

コロナ第6波でテレビ界はテンヤワンヤ…代役起用で“1億総審査員”状態に

公開日: 更新日:

 コロナに感染し、1月26日から休んでいたTBS宇賀神メグが7日「THE TIME,」(TBS系)に帰ってきた。

「今日、露骨に機嫌がいい男性スタッフが何人かいます。なぜでしょうか? 宇賀神メグアナが戻ってきたからです。『THE TIME,』スタートです」と総合司会の安住紳一郎。その言葉に「ご心配をおかけしました。このように体調回復しまして、また今週からどうぞよろしくお願いいたします」と宇賀神。

「スタッフのみなさんは毎日優しいので、今日だけ優しいっていうことはないと思うのですけど……」とにこやかに答えたが、スタッフよりも当の安住が一番ご機嫌だったりして……。

 宇賀神はコロナ関連で自宅療養中に必要なものを聞かれ「私の場合、感染してしまうかもと思っていたので、事前に飲み物を多めに用意していました。650ミリリットルのペットボトルの麦茶20本と清涼飲料水2本」と答え、「ただ、自治体から食べ物飲み物が届いたのが療養5日目だったので、それでもちょっと足りなかったかな」。

 さらに「運動不足になるので、ゲームで運動するものをやっていた」とも。

 運動ができるということは症状も軽かったのだろう。私たちが知りたいのはこういう具体的な話。自治体はあてにできないこともわかった。

 連日有名人のコロナ感染が伝えられ、彼らがSNSで症状を発信しているのも興味深いが、ここでは割愛。

SNSでは「ラヴィット!」代役起用の評価で盛り上がり

 そんな中、転んでもタダでは起きないのがTBS系「ラヴィット!」。曜日レギュラーが次々と感染し、代役を入れ、芸人にチャンスを与えた。

 さらに、司会の麒麟川島&田村真子がコロナに感染し、自宅療養になると今度は日替わりMCを登場させ、さらに「初登場ウイーク」と題してスタジオ初登場のゲストを毎回招いて話題を呼んだ。

 そんな代役起用に視聴者が反応。SNSでは良し悪しなど評価で盛り上がり、1億総審査員のような状況に……。

 視聴率も川島が休んだ2月1日は3.4%、2日は3.5%と平均視聴率3%台と勢いがついてきた。

復帰した人の声を聞きたい

 ちなみに、1日の代役はアインシュタインの河井ゆずる、2日はアンタッチャブル柴田。河井のMC力の評価が高かったので、そのうちアインシュタインのMC番組ができるかも。

 ワイドショーはいまだに病床使用率がどうのこうの、パンク寸前PCR検査、救急医療逼迫などとあおり、視聴者を脅かしている。

 それよりこうしてコロナにかかった芸人やアナウンサーが現場に戻って実態を伝えることの方が必要だし、実際を知りたい!

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  2. 2

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  3. 3

    阪神・佐藤輝明が“文春砲”に本塁打返しの鋼メンタル!球団はピリピリも、本人たちはどこ吹く風

  4. 4

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  5. 5

    広末涼子「実況見分」タイミングの謎…新東名事故から3カ月以上なのに警察がメディアに流した理由

  1. 6

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  2. 7

    国保の有効期限切れが8月1日からいよいよスタート…マイナ大混乱を招いた河野太郎前デジタル相の大罪

  3. 8

    『ナイアガラ・ムーン』の音源を聴き、ライバルの細野晴臣は素直に脱帽した

  4. 9

    初当選から9カ月の自民党・森下千里議員は今…参政党さや氏で改めて注目を浴びる"女性タレント議員"

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」