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中川恵一東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授

1960年生まれ。東大大学病院 医学系研究科総合放射線腫瘍学講座特任教授。すべてのがんの診断と治療に精通するエキスパート。がん対策推進協議会委員も務めるほか、子供向けのがん教育にも力を入れる。「がんのひみつ」「切らずに治すがん治療」など著書多数。

堀ちえみさんは経過観察に…肺移転では影が増大したらVATSで診断的治療を

公開日: 更新日:

 がんサバイバーにとって大切なのは経過観察です。そこで主治医に異常を指摘されると、不安が募ります。舌がんで闘病中の歌手堀ちえみさん(58)も4日、自らのブログにCT検査の結果を投稿しました。

「今年の初めに受けた人間ドックで、肺に疑わしいものがあり経過を見ていました。主治医が去年以降のCTの画像を遡って同じ場所をよく診てくださった結果。以前の画像にも写っており、角度により見えたり見えなかったり。7ミリ程の小さなもので、よく見ないと分からない程度のモノ」

 過去の画像比較から、腫瘍ではないとの診断でこのまま経過観察を続けるそうです。

 堀さんのようなことは珍しくなく、肺の病変はなおさらでしょう。実は肺のCT撮影をすると、ほかの臓器に比べて小さな影が見つかりやすいのです。

 では、その見極めをどうするか。これが重要です。最初のチェックポイントが大きさで、特に過去の画像と比べて大きくなっている変化を見逃すのはよくありません。このようなケースでは、PET検査をして、ほかの臓器にも異常がないか調べます。

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