ネクサスグループ 星野万里社長(1)研究者志望からパチンコ業界3位の若きトップに
D'ステーションは売上高業界3位のパチンコチェーン。先代である星野敏氏の後を継ぎ、同チェーンを運営するネクサスグループ社長となったのが、星野万里氏(34)だ。ロンドンに留学して政治哲学を学び、一時は研究者を目指していたという万里氏。どんな思いからビジネスの道に進むことになったのだろうか。
D'ステーション1号店開業は、1995年のことだ。家業の運送会社のアミューズメント部門として、星野敏氏が群馬県沼田市に開店した。
万里氏が生まれたのは91年。4歳の時に1号店内の店舗兼住宅に引っ越した。
「家といっても店舗事務所の一角を仕切って、1LDKの住居にした作りでした。家に入るにはまずパチンコ店内を通り、さらに2階に上がって事務所の中も通過する必要がありました」と、万里氏は振り返る。
「大きな借金を背負い、失敗したら夜逃げするしかないと思っていたと、父から聞いています」
まさに背水の陣。住居にお金を回す余裕はなかったのだろう。


















