2026年は自公・国民連立に? 補正予算審議で見えた駆け引きとスリ寄り

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 衆参過半数割れでスタートした高市内閣にとって最初の試金石となる今年度補正予算案だったが、11日、自維連立与党に国民、公明両党を加えた圧倒的多数の賛同を得て衆院を通過した。高市首相の高笑いが聞こえてきそうだ。なぜこんな楽勝ゲームになったのかというと、そのカギは国民民主党だろう。

 玉木雄一郎代表が10日の衆院予算委員会の質疑後、記者団を前に「私たちの提案に前向きに応える姿勢が見えた」として、真っ先に予算案採決への賛成を表明。国民民主が味方に付いたことで税制関連法案と併せ、参院採決でも会期中の可決成立にメドが立ったからだ。これを見た公明党は当初、立憲民主と組んで予算案に反対するつもりだったが、形勢不利と悟るや、きびすを返し、国民民主に付き従った。先に連立離脱で大見えを切った公明党の斉藤鉄夫代表は、賛成の理由を「公明党の提案(2万円給付など)が随所に反映された」と語ったが、党内からは「連立与党に踏みとどまっていれば、今頃はもっとうまい汁が吸えていたはずだ」との恨み節も聞こえてくる。

 これに対し、「連立離脱」を脅し文句に高市自民党に衆院議員定数削減法案の今国会成立を強く迫ってきた日本維新の会は動かぬ法案審議に苛立ちを隠さない。

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