彼氏のお母さん役はもうイヤ…欧米で「マン・キーピング」が問題化
「マン・キーピング(mankeeping)」は、恋愛や家庭の中で女性が男性の生活や感情の“お世話”を過剰に引き受けてしまう現象のこと。料理や洗濯に加え、彼の気分を気にかけたり、友人づきあいまで面倒を見る……。そんな“お母さん化した恋人関係”が欧米で問題視されています。
スタンフォード大学の研究員アンジェリカ・プジオ・フェラーラ博士によるこの造語は、ネット上で急速に広まっています。
女性は長いあいだ「支える側」として、感情労働やケア労働を担うことを期待されてきました。一方、男性は「自立」や「強さ」を求められ、感情を表現する訓練を受けないまま大人になります。
その結果、恋人や妻に“心の世話”を頼るようになり、女性は「放っておけない」「私が支えなきゃ」と感じ、その結果自分のニーズを後回しにしてしまう。それが嫌で独身を選ぶ女性もいるという報告もあるほどです。
この構図の背後にあるのは「男性の孤独」です。
調査によると、「友人がまったくいない」と答えた男性が2021年には15%に達し、1990年の3%から大きく増加しました。男性は感情を語る場が少なく、恋人が唯一の心の拠りどころとなりやすい傾向も指摘されています。


















