著者のコラム一覧
シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

彼氏のお母さん役はもうイヤ…欧米で「マン・キーピング」が問題化

公開日: 更新日:

 「マン・キーピング(mankeeping)」は、恋愛や家庭の中で女性が男性の生活や感情の“お世話”を過剰に引き受けてしまう現象のこと。料理や洗濯に加え、彼の気分を気にかけたり、友人づきあいまで面倒を見る……。そんな“お母さん化した恋人関係”が欧米で問題視されています。

 スタンフォード大学の研究員アンジェリカ・プジオ・フェラーラ博士によるこの造語は、ネット上で急速に広まっています。


 女性は長いあいだ「支える側」として、感情労働やケア労働を担うことを期待されてきました。一方、男性は「自立」や「強さ」を求められ、感情を表現する訓練を受けないまま大人になります。


 その結果、恋人や妻に“心の世話”を頼るようになり、女性は「放っておけない」「私が支えなきゃ」と感じ、その結果自分のニーズを後回しにしてしまう。それが嫌で独身を選ぶ女性もいるという報告もあるほどです。

 この構図の背後にあるのは「男性の孤独」です。


 調査によると、「友人がまったくいない」と答えた男性が2021年には15%に達し、1990年の3%から大きく増加しました。男性は感情を語る場が少なく、恋人が唯一の心の拠りどころとなりやすい傾向も指摘されています。

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