卑しい野党を手玉に取って…恐ろしいのは高市「戦争国家づくり」翼賛会
臨時国会が終わろうとしているが、唯一の成果は辻元議員の質問主意書だけという体たらく。案の定、維新は口先だけで沈黙し、国民民主と公明を手玉に取った高市政権。
中国をあえて刺激し、「戦争国家」に邁進する政権がいつのまにか大政翼賛会化する懸念。
◇ ◇ ◇
会期末の17日が目前に迫り、茶番の臨時国会が幕を閉じようとしている。
「政治とカネ」の議論は一向に進まず、立憲民主党の野田代表が政治資金の問題をただした党首討論で高市首相が「そんなことより議員定数の削減をやりましょう」と言い放った衆院議員の定数1割削減のための議員立法も時間切れ。一方で、総額18兆円超のバラマキ補正予算案はあっさり衆院を通過した。
公明党が連立政権を離脱し、日本維新の会と組んでも衆院過半数に満たない「少数与党」だったのに、維新を除名処分になった3議員を与党会派に引き入れる数合わせでなんとか衆院過半数を確保。そのうえ野党の国民民主党や公明党も賛成に回ったものだから、ギリギリ過半数の233議席から50議席以上も上乗せして、余裕の衆院通過だった。
それにしても、野党として審議に臨んだ公明の動きは不可解だ。物価高対策が不十分なことなどを理由に補正予算案の組み替え動議を立憲と共同提出しておいて、それが否決されると予算案そのものに賛成するというのは筋が通らない。与党気分が抜けていないように見える。
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