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井筒和幸映画監督

1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。

アメリカに制裁まで科されたのに…日本帝国はほんとにバカな戦争をしたもんだ

公開日: 更新日:

 日本はとんでもない為政者らに支配されていたんだと思う。中国への侵略戦争をやめて軍隊を引き揚げていたら、日本はどうなっていたんだろうか。国家総動員法で連合国に最終戦争を起こし、挙げ句に降伏したのは15日だが、その後、政府が真っ先に企てたのが「占領軍のための慰安所の開設」だ。米軍兵士らの強姦や性暴力を防ぐためだ。大臣になった近衛文麿が警視総監に「君が先頭に立って日本の娘の純潔を守ってくれ」と頼んだとか。「一般女性の貞操を守るために」とプロアマ問わず女性を募集した。酷い話だが、それが「特殊慰安施設協会(RAA)」という国営売春組織だった。5万~7万人の女が働いた。でも、強姦や暴行は一日に何十件も起きて、翌年、協会が閉鎖されるとまた1日に何百件も増えたとか。日本帝国はほんとにバカな戦争をしたもんだ。

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