分かれた秋ドラマの明暗…井上真央はラブコメ路線で失速のTBSを救えるのか?

公開日: 更新日:

 川口春奈(27)主演の「silent」が22日に最終回を迎える。他のドラマも続々と最終回を迎えている中で、ネットの声で一番多かったのは今期のフジテレビのドラマが豊作だったということだ。聴覚障害をテーマにした「silent」だけでなく、小児集中治療室を舞台にした「PICU」、テレビ局のタブーに切り込もうとした「エルピス」など、重厚感のある作品に高い評価が集まった。

「昨年10月期に放送された『アバランチ』や今期の『エルピス』などカンテレ制作のドラマは映画のような質感で、骨太な社会派作品を定期的に輩出し、それがフジの評価にもつながっています。かつては恋愛ドラマの代名詞といわれていた『月9』でしたが、マンネリで低迷していた時期を経て、過去の栄光にすがらず、脱ラブストーリーを掲げて地道に路線変更してきたことが、ここにきて評価されつつある印象です」(ドラマ制作会社関係者)

 一方、フジの陰に隠れてパッとしなかったのがTBSだろう。同局の看板枠である日曜劇場で放送された「アトムの童」は、視聴率が1桁台を記録することも多く、全話の世帯平均視聴率(関東地区=ビデオリサーチ調べ、以下同)が10%台に到達した前期の「オールドルーキー」に比べると心もとない結果となった。同様に火曜22時枠で放送された「君の花になる」も視聴率4%台を連発。かつて同枠で大ブームとなった「逃げるは恥だが役に立つ」と比べると、やはり「スランプ」と言わざるを得ない。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    亡き長嶋茂雄さんの長男一茂は「相続放棄」発言の過去…身内トラブルと《10年以上顔を合わせていない》家族関係

  2. 2

    朝ドラ「あんぱん」豪ちゃん“復活説”の根拠 視聴者の熱烈コールと過去の人気キャラ甦り実例

  3. 3

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  4. 4

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  5. 5

    「時代と寝た男」加納典明(17)病室のTVで見た山口百恵に衝撃を受け、4年間の移住生活にピリオド

  1. 6

    中居正広氏に降りかかる「自己破産」の危機…フジテレビから数十億円規模損害賠償の“標的”に?

  2. 7

    “バカ息子”落書き騒動から続く江角マキコのお騒がせ遍歴…今度は息子の母校と訴訟沙汰

  3. 8

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 9

    「こっちのけんと」の両親が「深イイ話」出演でも菅田将暉の親であることを明かさなかった深〜いワケ

  5. 10

    長嶋一茂が父・茂雄さんの訃報を真っ先に伝えた“芸能界の恩人”…ブレークを見抜いた明石家さんまの慧眼

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波