著者のコラム一覧
片岡健ノンフィクションライター

1971年、広島市生まれ。早稲田大学商学部卒業後、ノンフィクションのライターに。新旧様々な事件を取材し、新事実や冤罪を発見している。著作に『平成監獄面会記』、同書が漫画家・塚原洋一氏によりコミカライズされた『マンガ「獄中面会物語」』(共に笠倉出版社)、『もう一つの重罪 桶川ストーカー殺人事件「実行犯」告白手記』(リミアンドテッド)など。最新刊は2026年4月発行の『実録 死刑囚26人の素顔』(宝島SUGOI文庫)。

紀州のドン・ファン事件 生前に親しかった人たちが証言する故・野崎幸助氏の知られざる素顔

公開日: 更新日:
紀州政経新聞に取り上げられた(提供写真)

 和歌山県田辺市の資産家、野崎幸助氏(享年77)を殺害した罪に問われ、1審・和歌山地裁で無罪とされた元妻・須藤早貴被告(29)の控訴審初公判が8日、大阪高裁であり、即日結審した。判決は来年3月23日。この事件で意外に知られていないのが、「紀州のドン・ファン」と呼ばれた野崎氏の素顔だ。

 野崎氏は中学卒業後、郷里の田辺市を拠点に貸金業や不動産業を営み、総額50億円と言われる資産を築いた。この間、高級交際クラブなどで多数の女性と関係を持ったことを著書などで明かし、有名になった。

 しかし2018年2月、55歳年下の須藤被告と3度目の結婚をすると、同年5月、自宅で致死量の覚醒剤を摂取して急死。3年後、須藤被告が野崎氏を殺害した容疑で逮捕、起訴されたが、1審判決では、野崎氏が誤飲した可能性が指摘されて無罪に。事件は今も決着がつかないでいる。

 そんな中で筆者が注目するのは、同時進行中の民事裁判だ。 

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