北区「大黒湯」土日は順番待ちが出る上中里唯一の人気銭湯
JR上中里駅から歩いてすぐ。「大黒湯」は1948年創業の老舗ですが、看板には「こみゅにてぃ銭湯」と書かれ、入り口で北区浴場組合公式キャラクター・ゆきたんが迎えてくれます。下足場の木札を取り、フロントに座る3代目・田村将一さんのお母さんにサウナ代+入浴料880円を支払い、タオルセットとサウナ用のバンドを受け取りました。「ごゆっくり」と優しい笑顔のお母さんに見送られ、お邪魔しま~す。
早速、脱衣場でマッパになって浴場の扉を開けると、正面壁には茶色のタイルに大きく「大」の字が書かれていました。「女湯には『黒』の字が書かれています」と田村さん。文字の答えは、屋号でした。
周りの壁はスッキリとした縞模様入りの白タイル壁で、湯や水は地下約130メートルからひく井戸水を使用とのこと。汗を流したらお湯をいただきましょう。
「大」の字の壁下にある湯船にザブン。温度は時季に応じて変えるそうで、当日は42度。その一角には、冷水枕つきで背中にボボボの寝湯と、エレキ恐怖症のボクでも楽チンなマイルドかつリズミカルな電気風呂を備えています。隣の湯船も42度でボディーマッサージと深い浴槽のスーパージェットが1床ずつ。
浴場奥のドアを開けると、露天エリアっス。壁を上下半分ずつ木と石垣でしつらえていて、高い天井窓からは外気が入り、趣がありますねぇ。38度の岩風呂は週末になると薬湯になるそうです。のんびりと温まったら、そろそろサウナに参りましょうか。
ドアを開けると、マイルドで乾いた熱にフワリと包まれ、銭湯にしては広めのサ室で、設定108度のガス遠赤外線サウナヒーターの正面にあるL字2段ベンチはゆったりと7人座れます。カーペット敷きの床板をガタガタ鳴らし、奇麗にマットが敷かれたヒーター正面の上段にどっこいしょ。壁下部の板とベンチは昨年、ヒノキを張り替えたそうで、ヒノキの香りがよかぁ。
ヒーター右上に用意されたテレビは、サ室ドア前のリモコンでチャンネルを変更できます。明るい室内で全集中。ピシピシッと小刻みにきしむヒーターが送り出す、ジリッジリッとした灼熱の砂漠のような輻射熱があ~、気持ちいい。
鼻の奥のチリチリ感も心地よく、余裕かましていたら、12分計3分ほどで玉汗タラ~リ。5分過ぎで滝汗状態に。ドライな熱波がボディーブローのように効いてきたぞ。先客も皆「フゥ~」と声を漏らし始めたところ、1セット目は8分で「くはぁ~」と脱出っス。


















