著者のコラム一覧
松尾潔音楽プロデューサー

1968年、福岡県出身。早稲田大学卒。音楽プロデューサー、作詞家、作曲家。MISIA、宇多田ヒカルのデビューにブレーンとして参加。プロデューサー、ソングライターとして、平井堅、CHEMISTRY、SMAP、JUJUらを手がける。EXILE「Ti Amo」(作詞・作曲)で第50回日本レコード大賞「大賞」を受賞。2022年12月、「帰郷」(天童よしみ)で第55回日本作詩大賞受賞。

さらば週刊朝日! 最終号まで買ってやるからな…半世紀愛読したからこそ厭味も言わせて

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 対して、93年7月からわずか2年という短い期間ながらも、笑いについて率直に綴ったエッセイが大評判をとったのが松本人志。ナンシー関の隣のページ。いま考えてもあれは無敵の並びだったなぁ。

 編集部にファクスで届く松ちゃんの手書き原稿とイラストは、一度も締め切りに遅れなかったそうだ。この連載は2冊の本(『遺書』『松本』)に結実し、合計400万部超を売り上げた。松本とナンシーの異色対談が実現したのも流石だったし、あのころはまだ元気だったなあ週刊朝日も。

 新聞社が週刊誌を手がけるうえでの強みはいくつかあるが、売りかたに関していえば、何といっても販売店の宅配システムだろう。朝日新聞の「ついでに」週刊朝日やAERAを取らせるというビジネスモデルが有効な時代が確かにあった。もちろん新聞社(その子会社でも)ゆえの規制もあって、週刊ポストや週刊現代のようなヌードグラビアはNG。ドーピング行為とみなされているようだ。

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