NHK大河「どうする家康」がさえない最大の理由 TV業界と視聴者の“感覚のズレ”あらわ

公開日: 更新日:

 それでなくても「どうする家康」は、松本が主演で、織田信長役が元V6岡田准一(42)、他の“ジャニタレ”の出演も決まっていて、ハナから《ジャニーズ祭り》などと、あまり評判がよろしくなかった。

「一つ一つの話を派手にスピーディーにしたところで、大河は1年の長丁場です。ジャニタレを起用したって、そもそも動画を倍速視聴したり、緊張感が10分と持たない若者向きのコンテンツではないでしょう」と、あるベテランプロデューサーはこう続ける。

「別にNHKに限らず、スタッフの若返りを図っている民放にも言えることですが、テレビ業界と視聴者の間に大きな感覚のズレがありますよね。たとえば料理番組にしても手軽に早く作れる“時短”ばかりを強調して、材料費を無視していたりする。物価高騰にあえいでいる視聴者にしてみれば、《少々時間がかかっても安上がりでおいしい料理を》と思うはず。グルメ番組で、行けもしない高級店ばかり紹介されても不満がたまるだけでしょう。視聴者の本当のニーズを押さえられていないというのは、『どうする家康』にも通じる話だと思いますね」

 テレビ離れの原因は感覚のズレもあるということか。どうする大河?

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ