著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

大平サブローさんから聞いた驚愕の事実 新ネタは「お互いのセリフを覚えるだけで、ぶっつけ本番」

公開日: 更新日:

 お会いすると「おはようございます」の後に必ず「平成の秋田実、本多先生!」と恐れ多いことを言ってくださり、ニヤリと笑われる大平サブローさん。

 私が初めてお会いしたのは1985年、阪神巨人さんとの打ち合わせで行った、うめだ花月の楽屋。サブロー・シローさんが打ち合わせをされているところでした。

「太平サブロー・シロー」といえば1980年代初頭の漫才ブームで人気を博し、療養中だった私も大ファンの名コンビ。洗練された言葉がスピーディーに飛び交う漫才はテレビで見るたびワクワクしていましたから「やっぱりこういう打ち合わせ・稽古をされているからこそ、あんな漫才ができるんだ」と納得していました。ところが現実は全然違ったのです。

 いったん吉本を離れていたサブローさんが1993年に復帰され、「痛快!エブリデイ」(関西テレビ)の人気企画だった男性タレントだけでニュースを好き放題に斬っていく「男がしゃべりでどこが悪いねん!」でお世話になるようになった時のこと。

 大ファンで「楽屋で打ち合わせをされているのを何度もお見かけして台本を書いてみたかったです」とお話しすると「違うねん、違うねん、あれはただの雑談」と手を振って否定され「シローちゃん、ネタ合わせしたら予定調和になるから言うて、打ち合わせも稽古もしてくれへんかってん」という答えが返ってきました。

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