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さだまさし「檸檬」は…

 さだまさしにもグレープ時代の「精霊流し」に始まる一連の楽曲がある。東京を描いたものでは「無縁坂」「檸檬」だろうか。後者は1978年の作品でアルバムからのシングルカットだ。「喰べかけの檸檬聖橋から放る」のだが、梶井基次郎の小説をイメージさせる部分もある。ちょうど御茶ノ水には「レモン画翠」という画材屋があり、当時は最上階がカフェになっていた記憶があり、そこからJR御茶ノ水駅のホームが見えた。

 同じように橋の上からハンカチを投げる行為が描かれるのは、1979年の西島三重子「千登勢橋」だ。彼女の代表曲は「池上線」ということになるが、やはり歌詞に登場する「角のフルーツショップ」の場所について当時議論されたことがあった。

 歌詞に出てくる千登勢橋のモデルとなった「千登世橋」は豊島区目白1丁目と雑司が谷の境界にあり、この橋が架設されたのは1932年で、東京で初めての幹線道路同士の立体交差橋とされている。

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