広末涼子、市川猿之助、ジャニーズ…週刊文春の“独壇場”の危うさを考えてみた

公開日: 更新日:

大手新聞も真っ青の情報収集力と取材力

 文春は、ジャニー喜多川の性的虐待を連続追及し、岸田首相のアホガキの公邸忘年会をすっぱ抜いて更迭させるなど大手新聞も真っ青の情報収集力と取材力を誇っている。文春を批判することはタブーになりつつあるように見える。しかし、文春とて万能ではない。

 誌面を見ていると原発新増設や異次元の防衛費増額、憲法9条改悪にはあまり関心がないように思える。それは文芸春秋がやや保守的な体質だからだろうか。

「国税に口利きで100万円」と書かれた片山さつき参院議員が文春を名誉毀損で訴え、4月19日に最高裁は文春側に賠償金330万円を払うよう命じている。

 メディアに1強はいらない。お互いが批判し合い切磋琢磨しなければ、この国の言論・表現の自由はさらに危ういものになる。もっと書きたいが紙幅が尽きた。

(元木昌彦/「週刊現代」「週刊フライデー」元編集長)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし