著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

2冠達成の「ダブルヒガシ」には売れていくコンビ特有の“ストーリー”がある

公開日: 更新日:

 9日に行われた「ABCお笑いグランプリ」で優勝、3月の「ytv漫才新人賞」と2冠を制した今乗りに乗っているダブルヒガシ。

 ボケの大東翔生君(写真左)とツッコミの東良介君(同右)でダブルヒガシ。高校の同級生同士でしたが、いったんは就職と進学と別の道に進んでいます。

■メチャメチャおもろい大東とやったらなんとかなるかもしれん

 ところが大東君が2回生で留年が確定してしまい「親にバレないために大学を辞める理由を探していたらNSCの募集を見つけ、人より面白いとずっと言われていたので“これや!”と、とりあえずの理由付けのためだけにNSCに入りました」という“とりあえず入学”でした。そんな大東君に誘われた東君。最初は断っていましたが、何度もしつこく言われ、会社勤めもあまり面白くなかったので「メチャメチャおもろい大東とやったらなんとかなるかもしれん」と熱意に押されて会社を辞めて一緒に入学したのでした。

 売れていくコンビには必ずこういうストーリーがついてきます。“とりあえず”とは言いながらも最初からそこそこ形になっていて、私が一番大切にしている“空気感”を持っていたように記憶しています。特に大東君には台本の枠にはハマりきらない「天才・大平シロー」さんと重なる雰囲気を感じていました。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"