著者のコラム一覧
松尾潔音楽プロデューサー

1968年、福岡県出身。早稲田大学卒。音楽プロデューサー、作詞家、作曲家。MISIA、宇多田ヒカルのデビューにブレーンとして参加。プロデューサー、ソングライターとして、平井堅、CHEMISTRY、SMAP、JUJUらを手がける。EXILE「Ti Amo」(作詞・作曲)で第50回日本レコード大賞「大賞」を受賞。2022年12月、「帰郷」(天童よしみ)で第55回日本作詩大賞受賞。

2人目の加害者になっていないか? DJ SODAさんが訴えたセクハラ被害それぞれの反応

公開日: 更新日:

「だからみんな服装に干渉する人たちの顔色を窺わず、着たい服を思う存分着ながら生きよう!!」

 発言の背景には、最初の投稿後、SODAさんの擁護と加害者への非難の声があっという間に拡散した一方で、彼女の露出度が高い衣装や、観客との距離の近さにも責任の一端があるのではと攻撃的な指摘も挙がったことがあると見られる。

 問題提起に迅速な対応をみせたのは国連広報センターだった。当日午後5時台のうちに、昨年7月に国連本部で開催されたアート展『あなたは何を着ていたか?』の紹介動画を公式Xに投稿、「性的暴力のサバイバーが襲われた時、何を着ていたかは関係ありません」という端的なメッセージを添えた。これは最も説得力に満ちたSODAさん擁護論のひとつだろう。

■「あなたは何も悪くない」のメッセージ

 官公庁の動きはどうだったか。内閣府が運営する性暴力の悩み相談窓口「Curetime」は、翌15日朝8時に「あなたも〈2人目の加害者〉になっていませんか」と題した3コマ漫画を公式Xに投稿した。オフショルダーの服を着て泣き腫らした目の若い女性と母親の会話はこうだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  2. 2

    クマが各地で大暴れ、旅ロケ番組がてんてこ舞い…「ポツンと一軒家」も現場はピリピリ

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    安倍元首相銃撃裁判 審理前から山上徹也被告の判決日が決まっている理由

  5. 5

    ドジャース大谷翔平が直面する米国人の「差別的敵愾心」…米野球専門誌はMVPに選ばず

  1. 6

    マツコ・デラックスがSMAP木村拓哉と顔を合わせた千葉県立犢橋高校とは? かつて牧場だった場所に…

  2. 7

    自民党は戦々恐々…公明党「連立離脱」なら次の衆院選で93人が落選危機

  3. 8

    今オフ日本史上最多5人がメジャー挑戦!阪神才木は“藤川監督が後押し”、西武Wエースにヤクルト村上、巨人岡本まで

  4. 9

    万博協会も大阪府も元請けも「詐欺師」…パビリオン工事費未払い被害者が実名告発

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の抑え起用に太鼓判も…上原浩治氏と橋本清氏が口を揃える「不安要素」