坂上二郎さんは普段から舞台と同じ 自分でしゃべって自分で受けてる

公開日: 更新日:

 で、前の番組からのつながりで二郎さんも「カックラキン」のレギュラーで出演されていて、アタシのお父さん役だった。二郎さんと初めてお会いしたのは「なんでそうなるの」のとき。何度かゲストで出させてもらったし、本番でもずいぶん笑わせてもらいました。二郎さんて、いつも本気の全力投球って言ったらいいのかな。普段も舞台と同じ熱量で、笑うときも本気で笑っているの。自分でしゃべって自分で受けているんです(笑)。

 でも、素顔はかなり厳しい方。とくに礼儀とか言葉遣いにはうるさい。笑いとか舞台上のお芝居のこと以上に、日ごろのお行儀には厳しい方でした。それでとてもきちょうめん。

 とにかく「カックラキン」には堺正章さん、沢田研二さん、それに新御三家でしょ。百恵ちゃんやみづえちゃんに淳子ちゃん。そしてたのきんトリオ。当時人気のタレントさんをみんな集めちゃった。だからその力の入れようは半端じゃなかった。そこに、二郎さんでしょ。

 若いみんなが浮つかないように重しの役。きちんとしているだけじゃなくて、朗らかだから、何かあってもその場を和ませてくださる。やっぱりあの朗らかな笑いと修羅場をいくつもくぐってきた経験があって、あの雰囲気が出せるんでしょうね。

 こう考えてみるとアタシの周りには常にお笑いのレジェンドたちがいたんですね。自分の歌がヒットする前からバラエティー番組に使ってもらって、現場の笑いを勉強させてもらった。そんな経験が今ではかけがえのない財産になっています。

(構成・藤井優)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  4. 4

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  5. 5

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  1. 6

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  2. 7

    DeNA藤浪晋太郎がマウンド外で大炎上!中日関係者が激怒した“意固地”は筋金入り

  3. 8

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます

  4. 9

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理