てれびのスキマ 戸部田誠
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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。「芸能界」というビジネスは、いかにして始まったのか。貴重な証言を収録した「芸能界誕生」(新潮新書)。伝説の番組「アメリカ横断ウルトラクイズ」を基に描く青春群像ノンフィクションノベル「史上最大の木曜日 クイズっ子たちの青春記」(双葉社)。2つの最新著が絶賛発売中!

周囲に伝播していく 囲碁将棋の2人のいまだ初期衝動のままの楽しさ

公開日: 更新日:

「あらゆるものの見方が東京でトップクラスで面白い」「みんなが漫才と思える漫才をやりながら内容が変化球」「僕を含めてみんなが憧れる存在」(テレビ朝日系「しくじり先生 俺みたいになるな!!」2023年4月14日)

 そう絶賛するマヂカルラブリー野田を筆頭に、ニューヨーク、オズワルドら囲碁将棋をリスペクトする芸人は枚挙にいとまがない。だが、それに見合うようなメディアでの露出はなかった。

 だから一見、くすぶっていたように見えるが、ライブでは年間約1000ステージに立ち、22年度の吉本内劇場出番ランキング2位。単独ライブも即完。当時の月収が20万円はありそうと共演者が言うと、「その5倍以上」と文田が答えていた(同前)。

 既にライブだけで食べていけており、ブレーク後は「同じくらいの稼働量ではあるんですけど、派手な仕事が増えた」だけだという(扶桑社「日刊SPA!」23年10月15日)。

 もともと高校時代に出会い、同じ囲碁将棋部で仲が良く、そのまま芸人になった2人。私生活でも、新婚旅行はダブルデートのような形で行ったり、なんでもない日にプレゼントを渡したり、同じ空手道場に通ったり、移動もバイクで2ケツだったり、と異常な仲の良さ。「THE SECOND」の出番前も「同級生と出られんの楽しみ」(北海道文化放送「ZEKKEI NETA CLUB~北海道の大自然をステージに」23年6月28日)と笑い合っていた。

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