紅しょうが「THE W」新女王に 異種格闘技戦での勝利ひき寄せた変幻自在のボケとツッコミ

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■“5度目の正直”

 紅しょうがは、同大会で2018年から5回決勝戦に進出しており、今回、悲願の初優勝。お笑い評論家のラリー遠田氏は大会を振り返ってこう話す。

「今回も共通点は女性であるというだけで、漫才、コント、ピン芸と“異種格闘技”のような面白さがありました。話題性のある出演者も多かったですね。後藤さんの体調不良でピンチヒッターで司会を担当した南海キャンディーズの山里さんも、相方のしずちゃん相手で慣れているのか、女性に対する“的確で優しいツッコミ”でよかったと思います」

 優勝した紅しょうがについては、「今までの中で一番よかった」としてこう続ける。

「熊元プロレスさんのあのキャラクターはすでによく知られていて、元々それを生かすネタが多かったのですが、最近は、稲田さんのヘンさや面白さを十分生かせるネタも多い。特にコントでは、熊元さんがボケ、稲田さんがツッコミと固定しているわけではないんですね。最初は稲田さんの方がヘンな人で、途中から熊元さんの方がそうなっていく。ネタの構造としては、1本目の相撲ファンのネタも、2本目のパンツにスカートが入っているというネタもそうです。一方がヘンな人でボケ、もう一方は常識的な人でツッコミと決まっている方が見る方は見やすいのですが、それをあえて崩して面白さにつなげている。キャラクターがネタによく合っているし、ふたりの持つそれぞれの面白さのパワーが大きいので、その世界観に無理なく引き込まれてしまうんです。そのあたりに勝因があると思います」

 それぞれのキャラクターを生かした変幻自在のボケとツッコミが勝利を引き寄せたというわけだ。

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