著者のコラム一覧
本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

蛙亭「“ふわっとした世界”があったんで『イワクラとなら何かできるかな』とワクワクした」

公開日: 更新日:

 一昨年に続いて「キングオブコント」のファイナルに駒を進めたNSC大阪34期生の「蛙亭」。

 宮崎出身のイワクラちゃんと岡山出身の中野くんは、なかなか相方が見つからず「相方探しの会」で出会います。イワクラちゃんは「大喜利が全くウケず、やっぱり暗い自分には向いていない世界だなとNSCを辞めようと思ってました」とネガティブにも聞こえるアピールでした。

 その一方で、自信喪失していたイワクラちゃんを見ていた中野くんは「暗いし声も小さいけど、なんか“ふわっとした世界”があったんで『彼女(イワクラ)となら何かできるかな』とワクワクしたのを覚えています」と言います。

 よくぞその空気感に気づいて声をかけて、イワクラちゃんを引き留めてくれたという感謝と、それに気づく中野くんの嗅覚。それだけですごい才能だと思います。私もコンビだったか、一人だけでの自己紹介だったか定かな記憶はありませんが、初めてイワクラちゃんを見た時に「原石発見!」と思っていました。

 コンビになってからも彼女はまだまだ声が小さく、ダメ出しは「もっとしっかり声出さな! お客さんに伝わらへんぞ!」しか言っていません。

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