本多正識
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本多正識漫才作家

1958年、大阪府生まれ。漫才作家。オール阪神・巨人の漫才台本をはじめ、テレビ、ラジオ、新喜劇などの台本を執筆。また吉本NSCの名物講師で、1万人以上の芸人志望生を指導。「素顔の岡村隆史」(ヨシモトブックス)、「笑おうね生きようね いじめられ体験乗り越えて」(小学館)などの著書がある。新著「1秒で答えをつくる力──お笑い芸人が学ぶ『切り返し』のプロになる48の技術」(ダイヤモンド社)が発売中。

「令和ロマン」は発想がユニーク ありふれたテーマでも話の裏切り方がしっかりしている

公開日: 更新日:

 M-1の決勝でもよくある「転校生ネタ」を全く違う切り口で料理したように、ありふれたテーマでもネタの構成、斬新な言葉の選び方、話の裏切り方がしっかりしていて、発想がユニーク。当時も「完成品」というクオリティーではありませんでしたが、可能性、伸びしろを大いに感じさせていました。

 卒業後、2人とゆっくり話したことはないので実際にはわかりませんが、おそらく数多くのネタを見て、そのネタのつくりを分析し「笑いのセオリー」を理解した上で新たな裏切りを考えているのだと思います。そういうところが彼らのインテリジェンスかもしれません。

 M-1王者といっても、彼らのプロとしてのキャリアはまだ6年。まだまだ発展途上、それだけにどこまで伸びていくのか楽しみでしかありません。すでに超多忙になっている2人ですが、これからタレント活動はもちろんのこと、ドラマや映画界への進出、ネットでの新たな展開などなど、さまざまな道・ステージが待ち受けていることでしょう。

 その上でもっといろんなパターンを覚えて、それを改良・進化させて老若男女どの世代でも受け入れられる「漫才師」としての活動を中心にしてもらいたいと勝手な期待をしています。

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