吉田鋼太郎「おいハンサム‼」劇場版がシーズン3の“障壁”? ジワるドラマは映画に不向きとファン不安視

公開日: 更新日:

「短いエピソードが、一見、何の脈絡もなく重なっていくんですが、その短い場面場面での役者さんたちの間合いの取り方が絶妙。そして、あと1つ2つセリフがあってもよさそうなまま、サクッと次のシーンが始まるという“肩すかし感”。それが全体の独特なテンポを生んでいます。それでいて、1シーン1シーンを凝視していなくても、各話全体のテーマはしっかり伝わる。脚本と監督を務める山口雅俊さん独特のセンスでしょうね。できれば1~2年に1クールくらいのペースで、5シーズンぐらい見てみたい気がします」

 もっとも、6月に公開される劇場版に関しては、《このドラマは好きだけど、大スクリーンで見たい内容かと言うと話は別》《せっかくいいコンテンツなのに、安易に映画化してコケてテレビのシーズン3の可能性が消えることのほうが怖いんですけど》なんて、一部ファンから不安視する声もあるようだ。

「国内向け深夜ドラマなので、マネタイズという面では難しいのかな。壮大な物語でも謎解きでも万人共通の感動モノでもないし、配信で世界に打って出るタイプの作品ではないですからね。このタイプのドラマの映画化は、かなりギャンブルではないでしょうか」(エンタメ誌ライター)

 西島秀俊(53)と内野聖陽(55)W主演のテレビ東京の深夜ドラマ「きのう何食べた? 」が2021年公開の劇場版で興行収入10億円超えという例もあるが、まずは始まったばかりの「おいハンサム‼」シーズン2を“ゆるっ”と“ジワっ”と楽しんで見るぐらいがちょうどいいかも?

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 4

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  5. 5

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  1. 6

    巨人が助っ人左腕ケイ争奪戦に殴り込み…メジャー含む“四つ巴”のマネーゲーム勃発へ

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    支持率8割超でも選挙に勝てない「高市バブル」の落とし穴…保守王国の首長選で大差ボロ負けの異常事態

  4. 9

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 10

    和田アキ子が明かした「57年間給料制」の内訳と若手タレントたちが仰天した“特別待遇”列伝