則本昂大も辰巳涼介もオファーなし 楽天FA組が揃って他球団に“乗り換え”失敗危機

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 現状は厳しいようだ。

 海外FA権を行使し、メジャー移籍を目指す楽天則本昂大(35)が21日、仙台市内で、今季限りで引退した岡島豪郎のイベントに参加。涙ながらにファンへの感謝の気持ちを述べた右腕は現状、メジャーからのオファーが届いていないとしたうえで、米球界でのプレーに意欲を見せた。

 プロ1年目から先発ローテ入りしてフル回転。プロ6年目まで、年間平均188イニングを投じたタフネスぶりで、通算120勝をマーク。24年には抑えとして32セーブを挙げ、最優秀救援投手のタイトルを獲得した。先発、リリーフをこなすユーティリティー性も魅力だが、メジャーの見る目はシビアなようだ。

 今年35歳という年齢に加え、19年には右肘靭帯の損傷により、関節鏡視下クリーニング手術を受けた。以降は登板試合数、イニング数が減り、近年は救援投手に専念している。

 今季は56試合で3勝4敗16セーブ、10ホールドで、防御率3.05。2年目から5年連続で最多奪三振のタイトルを獲得するなど、則本のウリだった奪三振率は低下し、今季は6.91にとどまった。力で押すタイプからモデルチェンジを図ってはいるものの、かつての剛腕ぶりが鳴りを潜めているのも確か。さる米特派員のひとりは「リリーフでスプリット契約を結べたら御の字でしょう」という。

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