著者のコラム一覧
松尾潔音楽プロデューサー

1968年、福岡県出身。早稲田大学卒。音楽プロデューサー、作詞家、作曲家。MISIA、宇多田ヒカルのデビューにブレーンとして参加。プロデューサー、ソングライターとして、平井堅、CHEMISTRY、SMAP、JUJUらを手がける。EXILE「Ti Amo」(作詞・作曲)で第50回日本レコード大賞「大賞」を受賞。2022年12月、「帰郷」(天童よしみ)で第55回日本作詩大賞受賞。

「やっぱり本物のジョイスさんがいいね」に安堵したビルボードライブ東京の夜

公開日: 更新日:

 前回に続き、六本木・東京ミッドタウンのクラブ&レストラン〈ビルボードライブ東京〉での話。さる5月19日(日)、ジョイス・ライスのライブが行われた。彼女はアフリカンアメリカンの父と日本人の母を持ち、LAを拠点に活動する見目麗しきR&Bシンガー。学生時代に動画サイトでカバー曲を次々に公開してデビューのチャンスを掴んだ。自作曲を美声で歌い、情熱的に踊る。注目されないはずがない。

 2016年5月にリリースされた『Stay Around』は、LAの気鋭のクリエイターたちの協力を得て完成した作品集だった。すぐに気に入ったぼくは、7月にNHK-FM「松尾潔のメロウな夜」で紹介した。以来、彼女はぼくのお気に入りアーティストとして、新譜が出るたびほぼオンエアしてきた。

 番組の年間ランキングでも上位に位置するようになった頃だろうか、ぼくのSNSにジョイス本人からメッセージが届く。贔屓にしていることをどこかで知り、シンプルな日本語で謝辞を送ってきたのだ。これがきっかけでメッセージをやりとりするようになった。親密の度合いがぐっと深まったのは、初めてのフルアルバムを引っ提げて初単独来日ライブをはたした一昨年あたり。彼女とお母様をぼくの自宅に招いた。それからは私用で来日したときも会って食事をするような関係である。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"