著者のコラム一覧
桧山珠美コラムニスト

大阪府大阪市生まれ。出版社、編集プロダクションを経て、フリーライターに。現在はTVコラムニストとして、ラジオ・テレビを中心としたコラムを執筆。放送批評誌「GALAC」に「今月のダラクシー賞」を長期連載中。

フジテレビ「星になったスターたち」が染みた…MC上沼恵美子&香取慎吾だけの進行もいい

公開日: 更新日:

私たちの見たかった追悼番組に

 西田敏行中尾彬、おすぎとピーコのピーコや今いくよ・くるよのくるよ……今年亡くなったスターが何人も。中でも「ちびまる子ちゃん」でまる子の声をつとめたTARAKOについてはフジテレビのアニメということもあり、とくに詳しく紹介。ともに仕事をしたスタッフの証言や亡くなる前に吹き込んだ次回予告の未公開音声も流され、見応えがあった。

 中尾彬の最後の4日間を語る妻・池波志乃にも取材。後から見つかったという、中尾が生前、妻に感謝を伝えるメッセージが流されるなど感動の場面も。

 それらの合間に語られた香取のエピソードも初めて聞くものばかり。いろいろあった香取もようやく自分のことを語れるようになったか。

 この番組の収録後に亡くなった中山美穂小倉智昭についても香取と上沼に追加取材して、組み込む念の入れよう。そのせいでカットされた人にはお気の毒だが……。

 番組独自の取材とスタッフの熱意で、私たちの見たかった追悼番組に仕立ててくれたのはありがたかった。

 ほかにも曙、小金沢昇司、桂由美、真島茂樹、キダ・タロー稲川素子桂ざこば、園まり、服部幸應、楳図かずお、唐十郎アラン・ドロン……。

 今年亡くなった人の多さといったら。なにやらあちらの世界の方が楽しそうに思えてくる。下手な番組よりもよっぽど見応えがある。人に歴史あり。フジテレビに秘蔵映像あり。

 真面目な話、追悼番組をレギュラーでやった方が視聴率がとれるのではないだろうか。少なくとも私は見る。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  2. 2

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  3. 3

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  5. 5

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  1. 6

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  2. 7

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  3. 8

    田中圭が『悪者』で永野芽郁“二股不倫”騒動はおしまいか? 家族を裏切った重い代償

  4. 9

    永野芽郁「二股不倫報道」の波紋…ベッキー&唐田えりかと同じ道をたどってしまうのか?

  5. 10

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  2. 2

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か

  5. 5

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  1. 6

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  2. 7

    三山凌輝に「1億円結婚詐欺」疑惑…SKY-HIの対応は? お手本は「純烈」メンバーの不祥事案件

  3. 8

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  4. 9

    佐藤健と「私の夫と結婚して」W主演で小芝風花を心配するSNS…永野芽郁のW不倫騒動で“共演者キラー”ぶり再注目

  5. 10

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意