「赤いきつね」アニメCMが“性的表現”で炎上中も異論続出…企業広報担当者のホンネ

公開日: 更新日:

 今回の騒動について、ネット炎上に詳しい国際大学グローコム客員研究員の小木曽健氏は、「ENCOUNT」が17日に配信した記事の中で、「典型的な非実在型のネット炎上と言えるでしょう」と指摘している。「炎上は本来、一定以上のボリュームの批判があって起こりますが、非実在型炎上はごく少数の人の意見をメディアが報じることで、あたかも炎上があったかのような印象を与えてしまうもの(以下略)」と分析。メディアが報じることで、より炎上が大きくなる現象や、それに対する対応としては、「沈黙を貫くこと」も1つだと説明している。

「過去にもネット上でこうした炎上が起きている東洋水産は、現在のところ、静観のスタンスで、動きは見せていませんが、このように評価が二分する炎上は、ある意味、『炎上商法』と見ることもできます」(メディア関係者)

 ネット上では、一部の人の声が、さも全体の声であるかのように増幅する現象が、かねてより指摘されているが、当の企業サイドはこうした騒動をどう見ているか。東洋水産とは別のあるメーカーの広報担当者はこう話す。

「もちろん、性的に見えるという誤解を受けないよう表現には極力気をつかいます。ただ、炎上ばかりを気にしていると面白くて攻めた表現ができないのは確かで、クリエーターの方のアイデアを潰してしまう。女性のキャラクターを作る際にも、バストが大きすぎたらいけないとか……。でも、失敗すると不買運動を起こされたりしかねないので、そのあたりのバランスはとても難しいです」

 SNSでなにかにつけ炎上する社会で、企業側も悩みのタネは尽きないようだ。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  2. 2

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  3. 3

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  4. 4

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  5. 5

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  1. 6

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  2. 7

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 8

    田中圭が『悪者』で永野芽郁“二股不倫”騒動はおしまいか? 家族を裏切った重い代償

  4. 9

    永野芽郁「二股不倫報道」の波紋…ベッキー&唐田えりかと同じ道をたどってしまうのか?

  5. 10

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か