野球日本代表が「8万円」のヘルメットを絶賛…160キロ時代、危険スイング横行で問われる防具意識

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「値段は高いですが、投手の球速、球威は年々上がっている。日本でも普及したらいいなと思います」

 3月のWBC期間中、普段は使用していないローリングス社製のヘルメットを装着した侍ジャパンの国内組選手がこう言っていた。

 WBCでは、MLBの公式サプライヤーであるローリングス社がヘルメットを各国の選手に提供した。日本だけは某国内メーカーが特別に野球道具を提供していたため、大谷翔平らメジャー組はロ社製、国内組は基本、国内製のヘルメットを使用したが、国内組のなかには、前出の選手のようにロ社製のヘルメットを発注した者もいた。

 両社のヘルメットはそもそもの値段が全く違う。関係者によれば、ロ社製は8万円、国内某社製は1万円強。一番の違いは素材。ロ社製はフルカーボン(炭素繊維)、国内某社製はプラスチックだ。

 カーボンは炭素繊維協会のHPによれば、「重さが鉄の4分の1、重量あたりの強さ(比強度)は鉄の10倍、重量あたりの変形しにくさ(比弾性率)は7倍。軽くて強く、変形しにくい」とある。

 プラスチック製の方が軽いが、カーボン製の方が安全性が担保されているといえる。前出の選手も、「素材がいい。安心感もあります」と言う。

 プロ野球では先日、ヤクルト・オスナが空振りした際にバットが審判の頭部に直撃する事故が起きた。巨人の捕手・大城も10日の中日戦で同じ憂き目に遭った。プロアマ問わず、審判がヘルメットを着用する動きも広がっている。

 11日には、NPBと12球団による実行委員会で「危険スイング」をした打者に退場などの罰則規定を設けることが決まった。12日の一、二軍戦から適用されるが、打者とて頭部死球のリスクを抱えている。160キロの剛速球も珍しくなくなった今、安心安全な防具で身を守ることも不可欠だろう。

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