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二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

いしだあゆみさんのこと…平仮名芸名、大阪の実家、芸能史に残る離婚会見、歌手と女優

公開日: 更新日:

 いしだが母親譲りの気丈さを見せたのは萩原健一との離婚会見だった。

 2人は1980年に婚約。結婚披露宴も行い、美男美女カップルに沸いた。幸せに満ち充実した生活を送っていたさなか、大麻取締法違反容疑で、いしだの目の前で自宅から連行された。執行猶予中に交通違反や浮気が発覚。いしだは離婚会見を開き、「専業主婦ではないので家庭をおろそかにして主婦失格です」と自分を責めた。芸能史に残る会見で、離婚のダメージを払拭した。後に、婚姻届を出していなかったことが判明。いしだは生涯独身を貫いたが、私生活を引きずることなく女優として輝き続けた。

 芝居の原点は5歳から活動した児童劇団にあった。

 13歳の時、大阪で初舞台を踏むが、上京後は芝居と歌の掛け持ちだった。「ブルー・ライト・ヨコハマ」のヒットを機に歌手に専念。紅白をはじめ歌番組に引っ張りだこの人気になったが、売れるほど歌に自信をなくしていたという。

「当時は五輪真弓や久保田早紀ら実力派のソロ歌手が覇を競っていた。アイドル歌手的な存在だったいしだは歌手としての実力の差を感じていた。“歌わされていた”という思いのほうが強かった」(音楽関係者)

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