「長嶋茂雄」呼び捨ては失礼じゃなかった? 立川志らくの流儀が「正論」だった当時と現在の決定差
「敬称をつけないといって、敬意を払わないということは決してなく、逆に『さん』付けで呼ぶと、関係者や、あたかも面識があるかのような印象を与え、そっちのほうが失礼という風潮すらありました」と言った。
ところが、SNSの普及などによって、かつての常識が通用しにくくなっている。
■「フワちゃん・さん」なんて、敬称重ねまで登場する現代の風潮のおかしさ
「芸人が相方をさん付けにするのを好ましく感じられたり、スポーツ報道でも、たとえば大谷翔平選手を『大谷さん』と呼ぶのが普通になっています」と、ワイドショーのディレクター。
いずれも、その時代のスターへの呼び方が世論や常識を作り出していっているようだが、敬称ありきの現在の状況では、こんな事態も起きつつある。
「ガーシーこと元参院議員の東谷義和氏だったり、YouTuberの『Rちゃん』だったり、敬称をつけようにもつけにくい、つけることでかえってヘンになるケースが多々ありますね。『フワちゃん』について伝えるとき、無理やり敬称をつけて『フワちゃん・さん』なんて呼んだ話もあります」(同)