ラモス瑠偉さん「自信を持って楽しめばW杯V狙える」伝説の司令塔が明かす森保監督の素顔と日本サッカーへの提言
ラモス瑠偉(元日本代表MF)
北中米W杯で優勝を目指す森保ジャパンの船出が近づいた。開幕4日目の日本時間15日に強豪オランダと対戦(午前5時キックオフ)。21日にチュニジア、26日にスウェーデンと対戦する。大言壮語するタイプではない森保一監督だが、2度目のW杯となる今回は「優勝を狙う」と高らかに公言。大きな注目を浴びている。現役時代から一緒に日の丸をつけてプレーし、引退後も親交のある元日本代表の伝説の司令塔が「選手・森保」「人間・森保」について語った──。 (取材協力:KAKU SPORTS OFFICE)
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■ファミリーとしての一体感
──日本代表のチームメートとして1992年アジアカップ優勝の喜びを分かち合い、94年W杯アメリカ大会最終予選「ドーハの悲劇」で涙した日本代表の森保一監督が、北中米W杯に乗り込んでいく。
期待しかないね。日本は、本当に選手層が厚くなった。自分たちの時代には、ひとりもいなかった欧州組がずらり揃っている。しかも半数以上が所属先の主力として活躍しているからね。確かに三笘(薫=英プレミア・ブライトン)のケガは残念でたまらないけど、フランスで大活躍している中村(敬斗=スタッド・ランス)がいる。自信を持って戦えば大丈夫!
──初戦の相手オランダは難敵で優勝候補のひとつ。
強豪だけど勝てない相手じゃない。日本の選手が力を発揮したら勝ち点3はいける。2戦目のチュニジアは堅守自慢のチームだけど勝てる。3戦目のスウェーデンはなかなか手ごわいから……引き分けかな(笑)。ベスト32、ベスト16と勝ち上がってベスト4に進める力はある。もうそこまで行ったら、あとは勢いでファイナリスト。わたしはそう信じているよ。
──森保監督も選手たちも「目標はW杯制覇」と口をそろえる。
今まで目標設定が低すぎたよ。ベスト8を目標にするから、その手前のベスト16で踏みとどまってしまう。もちろんW杯優勝が本当に難しいことを承知した上でもう一回言わせてもらう。森保ジャパンは、優勝を狙えるだけの強さを持っている。
──強さの秘訣のひとつに「一体感」がある。
そう! わたしもそこを強調しておきたい。選手たちの実力はまったく問題ない。それぞれ経験値も高い。そして何よりもチーム全体の一体感が素晴らしい! 3月の英遠征でイングランド代表と聖地ウェンブリーで対戦した。1-0の勝利も良かったけど、とても印象的なシーンが目に入った。ケガで離脱中だったMF遠藤航、FW南野拓実は試合をスタンドで観戦していたが、試合後にピッチに下りて監督、スタッフ、選手たちの円陣に加わって一緒に歴史的勝利を喜んでいた。あぁ~今の森保ジャパンってファミリーとして結束してるんだなぁ~ってうれしくなった。でも少し足りない部分がある。これは、わたしが77年に来日して読売クラブ(現東京ヴェルディ)に入った時から言い続けている。
──物足りない部分?
昔話になってしまうけど、日本に来てびっくりしたことがある。サッカーはうまいし、フィジカルやスタミナも十分なのに強い相手と対戦すると<隠れてしまう選手>が本当に多かった。どうせ勝てるはずがないと戦う前からビビリまくり、試合中はミスを恐れて<俺にパスしないで>と言わんばかりにわたしの視界から外れて<隠れて>しまう。今の代表には、戦う前から戦意喪失みたいな選手はいないと信じているけど、もっともっと自信を持って戦ってほしい。リラックスしながら自信を持って楽しんでプレーした方が、絶対に力を存分に発揮できる。


















