誰にも言えないまま…アイドル市ノ瀬律さん「乳がん」との闘い

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市ノ瀬律さん(アイドル/32歳)=乳がん

「乳がん」で左胸の皮膚だけを残して全摘手術をしたのは2023年でした。その2年後、残した皮膚で再発してしまい、2回目の手術を受けました。

 でもじつは23年の乳がん発覚と同時に「妊孕性温存療法」として卵子凍結も決意したので、自分の命のことと将来のことを同時に考えながら治療をすることが大変でした。

 始まりは19年でした。本格的にアイドル活動を始めるにあたって健診を受けたら、左胸に怪しい細胞が見つかったのです。入院して細胞を調べた結果、「これからがんになりそうだけれど、今はまだ大丈夫」と言われ、年に1回の経過観察となりました。

 でも活動が忙しくお休みするのも嫌で、それ以来、病院に行くことなく4年過ごしてしまいました。

 大宮のライブカフェと都内のライブハウスの舞台に立つ毎日。左胸のしこりの存在に気づき、再び検診を受けに行ったのは23年2月で、エコーと針生検の結果、医師から「限りなく乳がんの可能性が高い」というショッキングな告知を受けました。

 もっときちんと検診を受けに行っていればと心から後悔しました。

 事実が受け止めきれず、それから1週間は誰にもそのことを言えないまま仕事をしていました。

 でも、3月半ばに手術が決まり、検査で休まなければならなくなって、当時のマネジャーに打ち明けたのです。

 開口一番、「そんな大変なことを今日まで抱えさせてしまって、気づけなくて申し訳ない」と言ってくれました。そして、「いつでも帰って来られるように準備しておくから、安心して治療に専念して。治療後、帰ってくる気持ちが変わらなければいつでも帰ってきていいし、それを待ってる」って……今思い出しても泣いちゃう言葉をいただきました。

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