「月曜から夜ふかし」やらせ発覚も視聴率変わらず…テレビ局に長年つきまとう「やらせ問題」の根深さ
「日テレは最も早く、その方向に舵を切った局です。『月曜から夜ふかし』はやらせ発覚前後で、世帯もコアも視聴率はたいして変わってない。ネット上ではやらせが問題視されていますが、視聴者は気にしていないとも言えますよね。『やらせをする番組なんて見ない』と思う人が多ければ、数字は一気に下がるはず。もしそうなれば、やらせはなくなるんじゃないですか。それが唯一の方法だと思います。でも、現実にはそうならない」(前出のテレビ局関係者)
■労働環境が変わっても番組作りのプレッシャーは同じ
視聴者は「バラエティにやらせは付きもの」と考えているのかもしれない。ただ、バラエティに限らず、テレビ局にはやらせ問題が長年付きまとっている。
「昔と比べれば、テレビ局で働く人たちの労働環境は随分変わったと聞きますけど、番組作りのプレッシャーは同じです。プレビューでは局の総合演出、プロデューサーなどが何人も集まり、VTRにキツいダメ出しをする。その時、『事実かどうか』よりも『面白さ』を重視する。面白さとは目新しさや奇抜性です。でも、毎週、毎週目新しいことなんて起きませんよ。だから、捏造するしかなくなる。バラエティも情報番組も同じ構造です」(元制作会社スタッフ)