結局、「見たい人だけが見るメディア」ならいいのか? 「DOWNTOWN+」に「ガキ使」過去映像登場決定で考えるコンプライアンス
一見すれば理にかなっていそうだが、ややもすれば、「見たい人だけが見るメディアだけの放送・配信であれば、疑惑が晴れない人物が出演していてもコンプライアンスを順守できている」といった主張を招きかねないのではないだろうか。同志社女子大学教授の影山貴彦氏(メディア論)はこう警鐘を鳴らす。
「10月24日にフジテレビで大悟さんの『松本コスプレ騒動』があったとされるのも象徴的ですが、今回の『ガキ使』の映像提供は、日テレにとって松本さんを自局の地上波の番組に戻せるか否かを試す“大いなる観測気球”と言っていいでしょう。うがった見方をすれば、同局が吉本興業および松本さんサイドと、他局よりもハイレベルな関係を維持しておきたいという思いの表れだと解釈される可能性すらあるでしょう。ただ、これらを鑑みても、今回の日テレの判断からは『有料配信ならコンプライアンスから自由なのか?』という疑問は、どうしても導き出せてしまいます」
影山氏はこの疑問について、自らの立場としては「配信だからといってコンプライアンスから自由とは限らない」としたうえで、こう指摘する。


















