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藤倉善郎ジャーナリスト

1974年、東京都生まれ。カルト問題を20年以上にわたり取材。2009年にニュースサイト「やや日刊カルト新聞」を創刊し、総裁就任。著書に「『カルト宗教』取材したらこうだった」など。「徹底検証 日本の右傾化」(塚田穂高編著)、「だから知ってほしい『宗教2世』問題」「陰謀論と排外主義~分断社会を読み解く7つの視点~」などの共著も多数。

【日本人ファースト】排外主義で選挙を戦えてしまう空気

公開日: 更新日:

 2025年は、デモや選挙陰謀論者たちの排外主義化が顕著になった年だった。昨年から起きていた現象だが、マスコミが盛んに取り上げ、一般の人々の目に触れるようになったのは7月の参院選から。きっかけは、参政党だ。

 もともと参政党は、反・新型コロナワクチンや陰謀論、スピリチュアルな主張などで支持者を増やしてきた。ところが、参院選では「日本人ファースト」を前面に出し、反ワクチン言説や露骨な陰謀論は鳴りを潜めた。

「日本人ファースト」は、外国人差別や排外主義だと批判され、参政党の街宣には抗議の「カウンター」が押しかけるようになっていった。大手マスコミも「外国人が優遇されている」かのようなデマを語る候補者らの発言を批判的に取り上げたり、ファクトチェックをするようになった。

 それでも参政党は、14議席を獲得。非改選1議席と合わせて参院で15議席の勢力となる大躍進だ。予算を伴わない法案であれば単独提出できる。

 参院選中、神谷宗幣代表は「日本人ファースト」を「選挙のキャッチコピーだから、選挙の間だけ」としていた。しかし選挙後、党内でしれっと「日本人ファーストプロジェクト」を始動。結局、排外主義路線を続けている。

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