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てれびのスキマ 戸部田誠ライタ―

1978年生まれのテレビっ子ライター。最新著「王者の挑戦『少年ジャンプ+』の10年戦記」(集英社)、伝説のテレビ演出家・菅原正豊氏が初めて明かした番組制作の裏側と哲学をまとめた著者構成の「『深夜』の美学」(大和書房)が、それぞれ絶賛発売中!

「下手やねん」だからこそ ロッチ・中岡が生み出す素朴な″素人感″の魅力

公開日: 更新日:

 その1カ月後、ネタ番組に出演できる機会があったが、そこで審査をしていた山城新伍に「お前が足引っ張ってんだ!」と言われたのだ(光文社「WEB女性自身」25年6月20日)。5年のブランクがあり、素人のように声も小さく、ネタも飛ばしてしまっていたからだ。そこからしばらく、中岡はイップスのような状態になってしまったという。

 そんな中岡を見捨てず、彼がやりやすいネタをコカドが作っていくうちに、ネタに定評のあるコンビとして頭角を現していった。だが、思わぬ形で中岡は“大ブレーク”を果たす。ドッキリ番組での素直なリアクションが評価されて「世界の果てまでイッテQ!」(日本テレビ系)に抜擢されたのだ。

 その中岡に対し、公私ともに仲の良い出川哲朗から「リアクションするな。中岡はそのままの人間だから、わざとらしくしないほうが面白いから。ただただ一生懸命やったらいい」(朝日放送「やすとものいたって真剣です」20年9月24日)と助言された。笑福亭鶴瓶もロッチが「大好き」と評している。

「アマチュア感がめっちゃあんねん。大事なんですよ、新鮮さが。マンネリがないんですよ。下手やから。特に中岡は下手やねん」(テレビ東京系「チマタの噺」20年10月27日)

 冒頭の番組では「のんびりロケが増えてきて、それは居心地がいいんですよ。『そっちに甘えすぎてるな』って思ってたところ」と語っていた中岡だが、その素朴な“素人感”こそが、彼の魅力だ。

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