BSフジ「ふかわふかわしてるテレビ」は「ふかわりょうの真骨頂」に触れられる 「気になる言葉と戯れる」ことの機微に迫る
10月26日放送の「ふかわふかわしてるテレビ」(BSフジ)は、インタレスティングとファニーが入り交じる番組だった。
コンセプトは、芸歴30周年を迎えたお笑いタレントのふかわりょうが「気になる言葉と戯れる」こと。言語学者・川添愛氏とのトークのほか、これまでふかわが執筆してきた小説やコラムをベースに、言葉にまつわるショートドラマや架空のニュース番組をオムニバス形式で展開していく。
トークコーナーでは、「言語化」「推し」「軽率」「○○界隈」「○○すぎる」など、昨今常用されるようになった言葉に注目し、その背景を考察。とくに興味深かったのは「8時10分前」問題だ。従来は「7時50分」を指すと考えられていたが、若い世代は「8時8分」のように“10分の少し前”をイメージするケースが多いという。
川添氏によると、「言語学的に見れば、どっちの解釈もあり」で「8時と10分前で切るか、8時10分と前で切るか」で変わるらしい。これを受けてふかわは、いつでもスマホで情報を受け取れる自分主体の時代になって「正時の権威」が落ち、「8時も8時10分も全部対等になっている」とユニークな見解を示し、川添氏を感嘆させていた。


















