BSフジ「ふかわふかわしてるテレビ」は「ふかわりょうの真骨頂」に触れられる 「気になる言葉と戯れる」ことの機微に迫る

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 ドラマでは「忖度」「貴様」「姑息」を擬人化した居酒屋での会話劇を紡ぎ、ニュース番組ではコメンテーターに扮し、「『大丈夫』で会話どこまで大丈夫?」といったトピックスをもとに率直な意見を述べる。久々にふかわの真骨頂を見たようで感慨深いものがあった。

 番組MC、コメンテーター、ラジオパーソナリティー、コラムニスト、小説家、ミュージシャンなどさまざまな肩書を持つふかわ。その自由なスタンスは、若手時代から変わっていない。

 昨年、ふかわ本人にインタビューした折、複合的な要素からデビュー時の代表的なネタ「小心者克服講座」が誕生していると聞いて驚いた。コンビニでの「あ、6円あります」というさりげない言葉、ずっと気になっていた特徴的なエアロビの笑顔、タワレコで視聴したドナ・マクギーの楽曲「Mr.Blindman」、ラーメンを食べるときに装着していたヘアターバン。ある瞬間、これらが一気にネタに集約されたという。

 2012年に「5時に夢中!」(TOKYO MX)のMCを始める頃には、音楽活動の経験が役立ったようで「『自分がどう鳴るか』じゃなくて、『周りの人をどう鳴らすか』。周りの音色を意識するようになった」とも語っていた(2024年の「週刊プレイボーイ№15」=集英社から)。

 ひときわ印象に残ったのが、「僕は自分の中にすごく反応する性感帯みたいなところがあって(笑)。そこは今も変わってない」という言葉だ。まさに「ふかわふかわしてるテレビ」は、その感性から生まれた作品のひとつなのだろう。

(鈴木旭/お笑い研究家)

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